長時間残業の記事について
みなさんこんにちは ハーツネクストです。
兵庫県には、有名なケーキの会社が多くあるんですが、その中の一社が、非常に残念な内容で記事になってましたので、ご紹介します。
この記事の中で私が気になった点を書いてみようと思います。
①労基署からの指導が2回目で、1回目の勧告(2018年)を無視していたこと
②担当部長は1回目の労基署の是正指導があったあとに退職されていること
③給与体系はみなし残業制度だったこと(固定残業)
ほかにも突っ込みどころは満載なんですが、個人的に気になったのはこのあたりですね。
特に、② です。勝手に、下記のような妄想をしてみました。
(あくまでも個人の妄想なのでお気をつけて)
社長、大変です!労働基準監督署から文書が来ました!
いったい何が来たんや?
残業時間についての調査みたいです
残業?どういうことや?うちは、固定残業制度で、残業代も払ってるやないか
確かに残業代は払ってますが、働かせすぎっていう指導だと思います。うちの労働時間は長いんで。それに、固定残業時間は、それを払ってたら、何時間でも残業させて良いって制度じゃないんですよ。上限が決まってるので、それを超えた残業代は、別に払わないといけないんですよ
はあ?一人前になるまでは修行やないか!給料出るだけマシや。俺が若いころは、寝る時間もないくらい働くのが当たり前で、給料も数万円しかなかったで!修行ってそんなもんやろ?
確かに、職人の世界なので修行の意味合いもあるとは思います。でも、だからといって、何時間も働かせて良いっていうわけじゃないんです。
ほな、どないせいっちゅうんや!
うちの36協定の時間外労働の規定時間に抑えるためには、一部の作業を機械化するなどして作業の効率化をするか、人数増やすか、しかないです。
お前はあほか!うちの商品は、手作りが売りや!それに機械で作ったら、微妙な加減がわからんやないか。自分で手で作っていくから技術も身につくんや。うちの社員はみんな手作りの技術を覚えてたいからうちで働いてるのに、何を考えてるのや
何も手作りが悪いと言ってるわけではありません。一部機械を導入することで残業時間を減らせるといっているのです。機械化しても大丈夫な工程もあるでしょう。
今は、昔とは違って、きちんと法律を守って働くことが重要なんです。それに商品も多すぎませんか?少し整理してもよいのでは?
お前はほんまにわかってないなあ。うちの社員はみんなお菓子作りが好きで、職人になりたいから来てるんや。いろんな商品を作れるほうがいいに決まってるやろ。お客さんかて喜んでんのに。
ですから、そういうことを言ってるのではなくて、労働基準法を守るということが重要だとお伝えしているんです!
いいものを手作りしようと思ったら時間がかかって当然やろ。もうお前と話してても時間の無駄や。新商品の開発もせなあかんし、この話はこれで終わりや。労基署の対応はお前が適当にやっとけ。
はい・・・・
(あかん、何にも伝わってない・・・俺、もう無理かも)
とまあ、妄想してみました。
実はワタクシ、これに近いやり取りを、ハーツネクストではない会社でやったことがあるんですよね。私が経験したのは残業時間ではなく「休憩時間」でしたが。
休憩時間が取れていないという通報があったようで労基署が調査に来たんです。社長は労基署に対し、自分も担当者の言う通りの勤務をしている。休憩時間が取れない人員配置をしている担当者が悪い、と話したらしく。もちろんそんなことが認められるはずもなかったのですが・・・。その人員配置の担当者のうちの一人がワタクシでした。
今回話題になった会社の社長が、こういう発言をしたのかどうかわかりませんが、トップが労働基準法に対する認識が甘い、もしくは知識がないと、こういうことになるかもしれません。
そして組織が小さければ小さいほど(家族経営とか)労基法よりも、個人の価値観が優先されてしまいます。
私が前にいた業界では、
仕込み3倍
という言葉がありました。仕事をする準備時間として、仕事時間の3倍の時間が必要という意味です。そしてこの仕込み時間は給料発生しません。もちろんベテランになっていけば、仕込みの時間は少なくなっていきますが、新人の間は、睡眠時間を削ってでも、やるしかない、という状態です。修行を必要とする業界では、「あるある」な話かもしれません。
どこまでが仕事で、どこまでがそうではないのか、という線引きは業種、業界によって慣習が違っており一概にどれがダメ、といえるわけではありません。
今回の洋菓子業界でいうと、勤務時間外に「自主練習」をするのは無給でよいと思うのですが、会社指示での作業であれば、それは労働時間であるべきですよね。そしてそうであれば正しく給与は払わないといけません。
長時間残業の何が問題なのか、というと、法律違反だからなのですが、ではなぜ法律でそれを規制するのか、という点が大事なのです。
私たちには、健康で文化的な生活を送る権利があり、長時間労働というのは、
健康を阻害する可能性が大!
なのです。過労死ラインが時間外労働100時間と言われていおり、こんな働き方を長くしていると、結局は体調を崩し、夢をあきらめてしまうことになってしまう、可能性があるのです。
どんな夢も、希望も、健康な体なしにはあり得ません。
ケーキって食べると幸せな気分になれるものだと思うんです。幸せの象徴のようなケーキが、法律違反をした過酷な環境で作られていると思うと、非常に残念ですし、食べようと思えなくなりますし、企業にとってもイメージダウンのダメージが多すぎて、誰にとっても不幸せな結果にしかなってないんですよね。正直、知ってしまったからには、私は、このお店に買いに行こうとは思えなくなりました。
このブログは、派遣ってどういう働き方なのかな?とか、ハーツネクストってどんな会社か知りたいと思ってみてくださっていると思うのですが、これからの時代は、労働関係の法律って会社側だけがっていればいいってことではないのです。
自分を守っていくためには、みなさん自身にも知っておいていただく必要があります。というわけで、
厚生省からは、こんなサイトができています。
おすすめは、スマホ用のアプリです。遊び感覚で使えますので隙間時間にでも触ってみてほしいなと思います。
また、漫画もありますので、そちらも見てみてください
派遣会社から働く場合に、長時間労働ってどうなの?っていうことを最後にお伝えします。
派遣社員さんの場合は、私たちが、長時間労働にならないようにしっかり確認し、派遣先企業とも交渉しています。また、残業代未払いなんてことは決して起きませんのでご安心ください。
やりがい搾取についても書こうと思ってましたがまた別の機会に。最後までお読みいただきありがとうございました。
本音タイムというよりあとがきです。
人が成長していくためには、体にも精神的にも「負荷」が必要だと私は思っています。この負荷の加減を見極めるのが、上司の役目であり労務管理のポイントだと思うのですが、一人ひとり背負える量が違うっていうのが、見極める点で難しいところです。ちょっと無理する、ちょっと頑張るという程度の負荷をしっかり見極められる目が欲しい・・と切実に思います。
成長できると感じる=やりがい搾取にもなりがちなので、これまた長文を書かないといけない話題になっちゃいそうなので今は省略です。
残業が多少あるのは、悪いことではありません。残業代を払わないのは、もちろん✖ですが・・。
ただ残業が80時間以上毎月毎月発生する、となると、会社や仕事の構造の見直しが必要かもしれません。
人材ビジネスの会社っていうのは、こういう内々の事情っていうのをよく知ってたりするんですよ。なにせ、就職戦線の最前線にいますので。
就職活動中の方は、ぜひ、派遣会社の人間と知り合っていただくと絶対お得ですよ。その会社から働くかどうかには別にして、情報を持っている人とは仲良くしたほうが良いです。
というわけで、皆様お気軽にご登録にいらしてくださいね
最後までありがとうございました。また次回の記事も観ていただけると嬉しいです。
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